渡り鳥には見えている

いつだったか、茂木健一郎のブログに渡り鳥について書かれていかことがあった。とてもいい話しだったからそのうちここに書こう、そう思っていたらもう春になっていた。

以下、クオリア日記より渡り鳥の部分を引用させていただくと。

連休中の夜、コンビニから帰ってくる時に、ふと「渡り鳥はずいぶん長く飛び続けるから、そのうちに夜になったりするだろうな」と思った。「鳥目」というくらいだから、暗闇で遠くが見渡せるとは思えない。だとすると、渡り鳥は、何も見えない漆黒の闇の中を、ただひらすら飛び続けるのだなと思った。

茂木健一郎 クオリア日記
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/01/post_dd66.html


しばらくの間、渡り鳥のことが頭から離れなくて、朝の電車だったり、夜の帰り道を歩きながら渡り鳥のことを考えていた。ある日の夜、家の外で煙草を吸いながら再び渡り鳥のことを考える。うーん、暗闇かあ、ある瞬間フッと思いつく。瞼を閉じたら暗闇じゃないか、って。そこで実際に瞼を閉じてみたのだけど、予想通り何も見えない、これは暗闇に近いぞ!

そんなバカなことを数分続けていたら、さらにバカなことに「ああ、暗闇なのだけど、何か見えるな、何か感じるな」そんな思いが湧いてきた、この時まだ瞼を閉じた状態である(単純に眼球が瞼の裏を認識しているだけなのかもしれないが、それは置いておこう)

ちょっとバカな話ではあるけど、その時は、これは大切なことだ!大きな発見だぞ!きっと渡り鳥も得体の知れない何かが見える方向に飛んでいるに違いない!そう興奮気味に思ったのです。こういうことは一応アウトプットしておかないとね。