(メモ)他者によって規定される

共同化されるのは、つねに、われわれの私的幻想の一部でしかない。したがって、私的幻想の共同化によって成立する(擬似)現実は、つねに、われわれの精神の一部分を満たすに過ぎない。また、共同化されるのは私的幻想の一定の部分に固定する傾向がある。その上、どの部分を共同化するかに関しても、個人の選択の余地は少なく、共同化が許される部分は、あらかじめ他者(親、社会、文化など)によって規定されており、その規定外の部分を共同化しようとすれば、相当の抵抗がある。
岸田秀著「ものぐさ精神分析」より引用

共同幻想とは異なる部分になると思うが、「美しい」という抽象的な感覚について。例えば、「私が」「美しい」と感じる。感覚器官から得た情報を言語によって切り取り、そして区画することによって、初めて「美しい」と認識するに至る。前述の「言語によって切り取る」だが、この「切り取り方」というものは他者との関係性によって後天的に学習されたものではないだろうか。確かに私が美しいと感じているのだろうが、「私」も「美しい」も他者に規定されている。「私」に感じる「唯一」の気配に懐疑的に。メモ。


amazon.co.jp 「ものぐさ精神分析岸田秀
http://www.amazon.co.jp/dp/4122025184/

Order Received/眼差しと好奇心 Vol.4

ミズマアートギャラリーでグループ展が2つ同時開催。メモ。

・Order Received
2008年6月4日(水)〜6月28日(土) @ 2F MIZUMA ART GALLERY
会田誠 池田学 鴻池朋子 天明屋尚 山口晃

・眼差しと好奇心 Vol.4
2008年6月4日(水)〜6月28日(土) @ 5F MIZUMA ACTION
石原七生 大島梢 太田麻里 指江昌克 松山智一 山田郁予

MIZUMA ART GALLERY(中目黒)
http://mizuma-art.co.jp/

(メモ)「なぜ、植物図鑑か」

昨年、ちくま文庫から復刊された中平卓馬の「なぜ、植物図鑑か」をamazonで購入する。今日その本が届き、実際に手にとってみて気付いたことが一つあった。些細なことだけど。今まで表紙に使われている中平の写真は「縦構図」のものと思い込んでいたのだが、よく見てみると「横構図」の写真を回転したものであった。メモ。

なぜ、植物図鑑か―中平卓馬映像論集 (ちくま学芸文庫)

なぜ、植物図鑑か―中平卓馬映像論集 (ちくま学芸文庫)

(メモ)中平卓馬

・DABUN extra : 中平卓馬という謎
http://octacore.egoism.jp/blog/2004/10/1.html

・「挑発する写真家 中平卓馬」 小原真史
http://www.ipm.jp/ipmj/kohara/kohara71b.html
http://www.ipm.jp/ipmj/kohara/kohara72b.html
http://www.ipm.jp/ipmj/kohara/kohara73b.html
http://www.ipm.jp/ipmj/kohara/kohara74b.html
http://www.ipm.jp/ipmj/kohara/kohara77c.html
http://www.ipm.jp/ipmj/kohara/kohara82b.html
http://www.ipm.jp/ipmj/kohara/kohara83b.html